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千一夜
第42章 第七夜 訪問者 雨
 朝の露天風呂に私は咲子と一緒に浸かっている。
 たっぷり精液を咲子の中に放出した。咲子から求められれば、風呂の中でもう一度咲子に挿入することもできるのだが、私も咲子もベッドの続きをここでする気はない。
 それでも風呂の中では私も咲子も互いの性器を弄っている。男も女も裸になればお互いの体を触り合う。男と女はそういうものなのだ。
 そうしながら私は咲子に仕事の話をして、咲子は私にゴルフの話をした。
 ゴルフでは私は咲子からこてんぱんにやられた。負けた後はしばらくゴルフから離れていたかったが、北海道の旅も終わりに近づいてくると、咲子の話を落ち着いて聞くことができた。ゴルフの負けなんて大したことじゃない。
 ただ、もう咲子との真剣勝負は遠慮させていただく。何度やっても私に勝ち目はない。
「長谷川さんの部下に可愛い人とかいないんですか?」
「可愛いとか可愛くないとか言った時点で差別になります。今それを言ったら問題発言です」
「でも心の中では思ったことがあるんでしょ? あの子は可愛いとか、あの子は美人だとか」
 咲子が私の表情を探る。
「それは外見のことですよね?」
「ええ」
「ううん……。オフレコでお願いします」
「ふふふ」
「私だって男です。女性を見て可愛いとか美人だとか普通に思いますよ」
「やっぱり」
 咲子はそう言うと私のペニスをギュッと握った。
「ただ」
「ただ?」
「ただ、部下をラブホに誘ったことは一度もありません。部下から相談があると言われても必ず庁舎内で行う。そう言う決まりはありませんが、それは役所に勤める人間が備えておかなければならない最低限の常識だと思っています」
「常識?」
「はい、常識です」
「じゃあ、言っていいですか?」
「言う? 咲子さんは誰に何を言うんですか?」
「ふふふ、長谷川さんの部下に長谷川さんがものずごくエッチだと言うこと」
「それ、ずるいですよ」
「ずるい?」
「だって咲子さんだってエッチじゃないですか」
「ふふふ」
 二人で笑いあった。風呂の中での話なんてそんなものだ。風呂とはそう言う場なのだ。
 風呂から出る。昨日同様私は咲子の体をバスタオルで拭き、咲子は私の体を拭いた。男と女のデリケートな部分は時間をかけてゆっくり拭く。
 そんなとき相手の様子を窺うことを忘れてはいけない。私と咲子は見つめ合ったままキスをした。
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