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礼節の交わり
第2章
りーん……。
りーん、りーん……。
鈴虫の音が聞こえる。
どのくらい経ったのだろう?
気が付き、目を開けると、水上が心配そうな顔で覗きこんでいた。
小夜子が達する前と同じ姿勢だった。
「小夜子さん、大丈夫ですか……?」
「水上さん……わたくし……どのくらいこうして……?」
「30秒くらいでしょうか……」
身体の感覚が戻ってきた。
身体の中に、まだ水上の物が入っていた。
でも今は、動きは止まっている。
「ありがとうございました……思いのほか、とても深く、ゆくことが出来ました……」
「そうですか……それは、良かった……」
「限りのある男女の交わりの中で、このような女の悦びに出遭うことは本当に稀有なことです。ありがとうございました……」
「いえ、小夜子さんには私のような年嵩の者よりも、もっと若くたくましい者の方が、小夜子さんを、より良い高みへと導いてくれると思います……」
「いえ、あのような達し方は、水上さんであればこそでした……本当に良いゆき方でした……では、今度は水上さんが、いらして下さい」
「ありがとうございます……では、また動かせて下さい……」
水上がまた動き始める。
先ほどと同じ動き、同じ速さで。
しかし、水上の物は、前よりも幾分柔らかみが増したように思えた。
圧迫感も擦り上げられる感覚も薄れている。
「水上さん……」
小夜子はいままで思っていたが、水上に言えななかったことを口にしようとした。
「はい……」
「水上さんこそ、わたくしのような、身なりと所作よりは、もっと若く能動的な女性の方が、よろしいのではないでしょうか……そうしたら、水上さんももっと……」
その先は口をつぐんだ。
もっと男の物は頑強になり、もっと激しく動くようになれるのではないか……と。
りーん、りーん……。
鈴虫の音が聞こえる。
どのくらい経ったのだろう?
気が付き、目を開けると、水上が心配そうな顔で覗きこんでいた。
小夜子が達する前と同じ姿勢だった。
「小夜子さん、大丈夫ですか……?」
「水上さん……わたくし……どのくらいこうして……?」
「30秒くらいでしょうか……」
身体の感覚が戻ってきた。
身体の中に、まだ水上の物が入っていた。
でも今は、動きは止まっている。
「ありがとうございました……思いのほか、とても深く、ゆくことが出来ました……」
「そうですか……それは、良かった……」
「限りのある男女の交わりの中で、このような女の悦びに出遭うことは本当に稀有なことです。ありがとうございました……」
「いえ、小夜子さんには私のような年嵩の者よりも、もっと若くたくましい者の方が、小夜子さんを、より良い高みへと導いてくれると思います……」
「いえ、あのような達し方は、水上さんであればこそでした……本当に良いゆき方でした……では、今度は水上さんが、いらして下さい」
「ありがとうございます……では、また動かせて下さい……」
水上がまた動き始める。
先ほどと同じ動き、同じ速さで。
しかし、水上の物は、前よりも幾分柔らかみが増したように思えた。
圧迫感も擦り上げられる感覚も薄れている。
「水上さん……」
小夜子はいままで思っていたが、水上に言えななかったことを口にしようとした。
「はい……」
「水上さんこそ、わたくしのような、身なりと所作よりは、もっと若く能動的な女性の方が、よろしいのではないでしょうか……そうしたら、水上さんももっと……」
その先は口をつぐんだ。
もっと男の物は頑強になり、もっと激しく動くようになれるのではないか……と。

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