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濡れた砂漠の村
第1章 その村への旅
バスは速度を落とし、山肌にあるレストストップで休憩時間となる。シンプルな家族経営の食堂と、簡単なホテルを備えた施設だ。バスを降りると朝ごはんの香りに気持ちよく包まれる。卵、コーヒー、香ばしいパンのような香りと、それから、、、ソーセージのようなものだろうか?旨みの強いタンパク質の焼ける匂いに食欲をそそられる。キッチンから、先住民族の衣を纏った女性たちが料理しているのが見える。手でこねた生地を広げ熱い鉄板で薄いパンのようなものを作っている。

私は勧められるままに特製の朝食セットを頼む。鼻を突き抜けるような香ばしさのパンと、蜜のような苦味のあるコーヒーをまずは味わう。谷間の熱帯地帯で小規模のコーヒー生産がされ、地元消費向けだけに流通するそうだ。だんだんと昨晩のまどろみが、晴れていくのを感じる。そして今朝とれた卵は、弾力のある食感と爽やかな甘みが緑色のソースの塩気に引き立てられている。ハムのような肉はあの山羊のものだという。上質な牛肉のような繊細さの中に、野生的な辛味を感じる。

出発までの時間は、敷地内の展望台に行ってみる。朝日が照らしたほどの荘厳さはないものの、青空の中のパノラマだ。展望台をおりた向かい側には滞在できる部屋があり、そこではチェックアウト後の掃除が忙しくされている様子が窺える。角部屋の一室の窓からは、太ももを大きく開いた女の背中とそれを向かいから抱く男の影が見える。窓の桟にもたれかかり、激しく揺れている。

体にエネルギーが満ち、火照ってくるのを感じる。自然からもたらされた新鮮な食事は、心と体にいいエネルギーを与えてくれる。私達は食堂から熱帯地域で採れたフルーツのジュースを持ち帰り、バスに乗る。
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