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濡れた砂漠の村
第1章 その村への旅
再び駐車場へ戻ってくる。乗客はすでに荷物をまとめ、この滞在を楽しいものにしよう、という方へと気持ちが向いて、すっかりワクワクした雰囲気だ。バスを降りて部屋の振り分けなどをオーナー夫婦を囲んで話し合う。ちょうど今日は他に1人しか宿泊客がおらず、部屋は人数分あると言う。安堵が漏れる。私達4人は一部屋、一緒に借りることにする。少なくとも、楽しく過ごすことができそうだ。そして、オーナーの合意ででパーティを開催してもらえることになった。

「あ、これ、あいつの車だ。まさかあいつが例の唯一の宿泊客か!」

部屋へゆく途中、個人の車専用の駐車場にて隣の席の男が興奮気味に指を指す。他の2人も、そうだよ、あいつしかいない。と相槌をうっている。どうやら、同郷の友人が、この辺りでは珍しい個人所有の車でこの悪魔の谷を旅しているようだ。隣の席の男は受付の若い女のところへ戻り、私たちが104号室にいると、伝言をお願いする。

部屋へ入り、それぞれ荷物などを解いて一息つく。私は日記と鉛筆を持って食堂へ行き、コーヒーを頼む。サービスで手作りチーズの入った小さいクッキーをもらう。塩気があって、サクサクと美味しい。

徒然と、ここまで15時間の気持ちを書き留める。窓からは、ちょうど高いところに上がった太陽に照らされた山と、そこに散らばる家、そして家畜などが見える。この午後は少しゆっくり、本でも読もうか、それともあの若者グループとつるんで楽しく過ごすか。その時々の心の向く方向に、決めてゆこうと、気楽に考える。






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