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シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり

226 ジェラシー…
でもね…ここ約二週間くらいからかなぁ…
そのシャネルの残り香が、ほんの少しだけ…
強く…
ううん…
きつくなった……の…
「え…」
美冴さんはわたしの言っている意味が良く分かってくれているみたいであった。
「気のせいかな、とは思うのよ…」
でも…
そのきつさが…
お盆休みの前の朝に…
挑戦的なきつさ、いや、キツさに変わった事は、さすがに美冴さんには言えなかった…
すると美冴さんは、手をギュッと握ってくれ、そして…
「うん…わかるわぁ、ゆかりさんのその気持ち…」
そう、優しく言ってくれたのである。
「う、浮気…みたいには思ってないのね…」
美冴さんは黙って頷く。
「いつも…電話は掛けてくれるし、何時でも出てくれるし…」
でも、一度だけ出てなかった夜があった…
「だからそんな心配してるからとかはないんだけど…」
「ううん、ゆかりさん、それって…
それが普通よ、普通だから…」
「え、ふ、普通…」
「うん、それは普通…
普通の嫉妬心であり、いわゆるジェラシーってやつね…」
「嫉妬…ジェラシー…」
「うん、普通なの…
女なら誰しもが持っている普通の感情なの…」
「ふ、普通か…」
そうか…
やっぱりわたしは普通になってきているんだ…
「でもね…
仕事が出来る男は…
決まってモテるのよね…
それに、大原本部長は正にドンピシャ、当てはまる…」
美冴さんはにこやかな笑みを浮かべてそう言ってきた。
「……」
「仕方ないかもね…
出来る男の彼女の宿命なんだから…」
それは…
分かってはいるのだが…
でも、この前の、あの…
朝の残り香は…
やけに挑戦的だったのだ…
だが、それは、美冴さんには言えなかった。
「あのぉ、そろそろ羽田ランプなんですけどぉ…」
と、タクシー運転手が訊いてきたのだ。
「あ、うん、降りて左ね…」
そして、それでその会話は終わりにした、だが、まだ、手は握ったままである。
だが、本当は…
タクシーの中でなかったならば…
キスをしたい…
いや…
抱かれたかった…
また、愛されたい…
その位、カラダの奥が疼き、昂ぶってきていた…
ビアンの愛は…
底無しみたい…
でもね…ここ約二週間くらいからかなぁ…
そのシャネルの残り香が、ほんの少しだけ…
強く…
ううん…
きつくなった……の…
「え…」
美冴さんはわたしの言っている意味が良く分かってくれているみたいであった。
「気のせいかな、とは思うのよ…」
でも…
そのきつさが…
お盆休みの前の朝に…
挑戦的なきつさ、いや、キツさに変わった事は、さすがに美冴さんには言えなかった…
すると美冴さんは、手をギュッと握ってくれ、そして…
「うん…わかるわぁ、ゆかりさんのその気持ち…」
そう、優しく言ってくれたのである。
「う、浮気…みたいには思ってないのね…」
美冴さんは黙って頷く。
「いつも…電話は掛けてくれるし、何時でも出てくれるし…」
でも、一度だけ出てなかった夜があった…
「だからそんな心配してるからとかはないんだけど…」
「ううん、ゆかりさん、それって…
それが普通よ、普通だから…」
「え、ふ、普通…」
「うん、それは普通…
普通の嫉妬心であり、いわゆるジェラシーってやつね…」
「嫉妬…ジェラシー…」
「うん、普通なの…
女なら誰しもが持っている普通の感情なの…」
「ふ、普通か…」
そうか…
やっぱりわたしは普通になってきているんだ…
「でもね…
仕事が出来る男は…
決まってモテるのよね…
それに、大原本部長は正にドンピシャ、当てはまる…」
美冴さんはにこやかな笑みを浮かべてそう言ってきた。
「……」
「仕方ないかもね…
出来る男の彼女の宿命なんだから…」
それは…
分かってはいるのだが…
でも、この前の、あの…
朝の残り香は…
やけに挑戦的だったのだ…
だが、それは、美冴さんには言えなかった。
「あのぉ、そろそろ羽田ランプなんですけどぉ…」
と、タクシー運転手が訊いてきたのだ。
「あ、うん、降りて左ね…」
そして、それでその会話は終わりにした、だが、まだ、手は握ったままである。
だが、本当は…
タクシーの中でなかったならば…
キスをしたい…
いや…
抱かれたかった…
また、愛されたい…
その位、カラダの奥が疼き、昂ぶってきていた…
ビアンの愛は…
底無しみたい…

