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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり

247 かわいいの正体
杉山くんのこのガッカリした声音を聞いたら、なぜか心がザワザワと揺れてしまったのだ。
え、何で?…
「じゃ、次は……連休明けっすねっ」
すると、そう言ってきたのである。
「えっ…、次って?…」
「いや、次っすよ、色々な意味で…」
と、そう続けてきたのだ。
「あ、いや、色々な次って?…」
ザワザワが高まってきた。
そして、だが、なぜか…
『次なんて無いわよっ』
と、なぜか、そんな突き放す言葉が言えないのである。
なぜか…
「じゃ、今夜はあざっす、また連休明けにっ、おやすみなさい」
すると杉山くんは一方的にそう言って、そくさくと電話を切ってしまったのだ。
「え、あ……」
すっかり杉山くんのペースになってしまっていた。
『色々な意味での次…』って…
もお…
ハッキリと言えなかった自分にイライラしてしまう…
もうなんで、杉山くんにハッキリと、ガツンと言えなかったんだ…
わたしはイライラしながら自問自答をしていく。
そしてなぜか脳裏には、さっきの、わたしにあの後始末をされている時の感動と戸惑い、あの彼の心が揺れていたあの顔が浮かび、そしてわたしになぜかそれがかわいいと想わせてくるのは母性本能なのあろうか…
を、くすぐってくる彼のあの目が想い浮かんできたのである。
あの目…
どこかで見たような…
あの目がくせ者なのよねぇ…
そうなのだ、なぜか杉山くんのあの目がわたしの心を刺激してきて、彼をかわいいとか…
逆にイジりたいとか…
の、想いが湧いてきてしまうのであったのだ。
あの目…
なぜだ…
あっ…
するとわたしはある想い、いや、記憶が浮かび上がってきたのである。
『ビッケ』だ…
そうだ、『ビッケ』だわ…
…『ビッケ』
それはわたしの家で10歳くらいまで、飼っていたメスのミニチュアダックスの
ペットの名前であった…
わたしが生まれる前から飼っていたペットの『ビッケ』…
そのペットの目と同じ、いや、彼の目がその『ビッケ』を連想させてくるのである。
だからなのか…
だから杉山くんをかわいいと想ってしまうのか…
これが、かわいいと想わせるの正体なのか…
杉山くんのこのガッカリした声音を聞いたら、なぜか心がザワザワと揺れてしまったのだ。
え、何で?…
「じゃ、次は……連休明けっすねっ」
すると、そう言ってきたのである。
「えっ…、次って?…」
「いや、次っすよ、色々な意味で…」
と、そう続けてきたのだ。
「あ、いや、色々な次って?…」
ザワザワが高まってきた。
そして、だが、なぜか…
『次なんて無いわよっ』
と、なぜか、そんな突き放す言葉が言えないのである。
なぜか…
「じゃ、今夜はあざっす、また連休明けにっ、おやすみなさい」
すると杉山くんは一方的にそう言って、そくさくと電話を切ってしまったのだ。
「え、あ……」
すっかり杉山くんのペースになってしまっていた。
『色々な意味での次…』って…
もお…
ハッキリと言えなかった自分にイライラしてしまう…
もうなんで、杉山くんにハッキリと、ガツンと言えなかったんだ…
わたしはイライラしながら自問自答をしていく。
そしてなぜか脳裏には、さっきの、わたしにあの後始末をされている時の感動と戸惑い、あの彼の心が揺れていたあの顔が浮かび、そしてわたしになぜかそれがかわいいと想わせてくるのは母性本能なのあろうか…
を、くすぐってくる彼のあの目が想い浮かんできたのである。
あの目…
どこかで見たような…
あの目がくせ者なのよねぇ…
そうなのだ、なぜか杉山くんのあの目がわたしの心を刺激してきて、彼をかわいいとか…
逆にイジりたいとか…
の、想いが湧いてきてしまうのであったのだ。
あの目…
なぜだ…
あっ…
するとわたしはある想い、いや、記憶が浮かび上がってきたのである。
『ビッケ』だ…
そうだ、『ビッケ』だわ…
…『ビッケ』
それはわたしの家で10歳くらいまで、飼っていたメスのミニチュアダックスの
ペットの名前であった…
わたしが生まれる前から飼っていたペットの『ビッケ』…
そのペットの目と同じ、いや、彼の目がその『ビッケ』を連想させてくるのである。
だからなのか…
だから杉山くんをかわいいと想ってしまうのか…
これが、かわいいと想わせるの正体なのか…

