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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり

244 二人だけの秘密
「まさか…
まさか、ゆかり部長と…こんな……」
そして、更に夢見がちな目をしながら、そう続けてきたのである。
えっ…
な、なに、その答えは?…
あまりにも予想外の軽い答えに慌ててしまう。
「えっ、い、いや…」
「大丈夫っす、絶対に誰にも言いませんから…」
「あ…いや…」
違うんだけど…
「あっ、そんな言えるわけないかぁ」
と、本当に嬉しそうな顔をしてくるのである。
「俺とゆかり部長の二人だけの秘密っすね」
いや、違うのだが…
「え…秘密って…」
二人だけの秘密って…
軽い、お気軽すぎるわよ…
違うのよ…
もう終わりなのよ…
今後、もうキミとはこんな事はしないっていう意味なのよ…
つい、そう言葉に出したくなってきてしまう。
「そうっすよねぇ…秘密っすよぉ」
と、満面の笑みを浮かべ、そう軽く言ってくる。
もちろん誰かに言われては困るから、確かに『二人の秘密』とは云えるのではあるのだが…
少し意味が違うのだ。
早々に漏らしてしまい、あんなにキョドった顔を、焦燥感溢れる顔をしていたくせに…
今はもうケロっとしている。
そして今は完全に、次への期待の顔をしてきているのだ…
つまりは、わたしの言葉の意味をまるっきり理解していない、と、いう事なのである。
さすが杉山くんだ…
前向き過ぎる…
「でもぉ、あのキスには…
かなりぃ、ドキドキしちゃったっすぅ…」
と、すっかり能天気気味に浮かれている彼はそう言ってきたのだ。
それはわたしだってドキドキしたのだが…
「ヤバかったっすよぉ…」
その杉山くんの顔を見ると、さっきの漏らした焦燥感の顔はどこかに消え失せていた。
ダメだわ…
ここじゃ…
この部長室に忍んで居る、この状況では…
とても杉山くんには説明できない。
次回にしよう…
どうせお盆休み明けには、また暫くは再び、営業に、会議にと、彼に同行しなくてはならないのだ…
だから、改めてその時にでもちゃんと説明をしよう。
もう今夜は…
いいや…
わたしは諦めたのだ、そして、これからのリアルな問題は…
どうやって、この部長室から退散するか、なのである。
万が一にも、一緒に居る所だけは見られたくはない…
「まさか…
まさか、ゆかり部長と…こんな……」
そして、更に夢見がちな目をしながら、そう続けてきたのである。
えっ…
な、なに、その答えは?…
あまりにも予想外の軽い答えに慌ててしまう。
「えっ、い、いや…」
「大丈夫っす、絶対に誰にも言いませんから…」
「あ…いや…」
違うんだけど…
「あっ、そんな言えるわけないかぁ」
と、本当に嬉しそうな顔をしてくるのである。
「俺とゆかり部長の二人だけの秘密っすね」
いや、違うのだが…
「え…秘密って…」
二人だけの秘密って…
軽い、お気軽すぎるわよ…
違うのよ…
もう終わりなのよ…
今後、もうキミとはこんな事はしないっていう意味なのよ…
つい、そう言葉に出したくなってきてしまう。
「そうっすよねぇ…秘密っすよぉ」
と、満面の笑みを浮かべ、そう軽く言ってくる。
もちろん誰かに言われては困るから、確かに『二人の秘密』とは云えるのではあるのだが…
少し意味が違うのだ。
早々に漏らしてしまい、あんなにキョドった顔を、焦燥感溢れる顔をしていたくせに…
今はもうケロっとしている。
そして今は完全に、次への期待の顔をしてきているのだ…
つまりは、わたしの言葉の意味をまるっきり理解していない、と、いう事なのである。
さすが杉山くんだ…
前向き過ぎる…
「でもぉ、あのキスには…
かなりぃ、ドキドキしちゃったっすぅ…」
と、すっかり能天気気味に浮かれている彼はそう言ってきたのだ。
それはわたしだってドキドキしたのだが…
「ヤバかったっすよぉ…」
その杉山くんの顔を見ると、さっきの漏らした焦燥感の顔はどこかに消え失せていた。
ダメだわ…
ここじゃ…
この部長室に忍んで居る、この状況では…
とても杉山くんには説明できない。
次回にしよう…
どうせお盆休み明けには、また暫くは再び、営業に、会議にと、彼に同行しなくてはならないのだ…
だから、改めてその時にでもちゃんと説明をしよう。
もう今夜は…
いいや…
わたしは諦めたのだ、そして、これからのリアルな問題は…
どうやって、この部長室から退散するか、なのである。
万が一にも、一緒に居る所だけは見られたくはない…

