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シャイニーストッキング
第14章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり
 237 男のサガ

 それよりもこの時のわたしには、どうしたら杉山くんを傷つけなく、元気に、明るい、従来の彼に戻せられるのか…
 必死だったのである。

「あら、また、こんなにカチカチに…」
 見る見る頭を持ち上げ、そしてビクビクと、猛々しく脈打ち始めてきたのだ。

「…す、すいません……す…」

 だが、まだ声は、消え入る様な小さな声のままであった…

「あっ……」

 わたしは、そんな復活してきた彼の熱くて、固くて、意外に大きなペニスの頭に、指先でツーっと撫でていく。

 するとペニスはビクンと大きく跳ね返ってきたのだ…

 杉山くんは部長室のドアに寄り掛かりながら両足を大きく開き、ズボンとトランクスパンツを脱いで右足の膝辺りにしわくちゃに絡まり、そして床に直接座り、股間を勃起させている体勢になっていた。
 そしてわたしはそんな杉山くんの右足をまたぐカタチでヒールを脱ぎ、膝立ちとなり、上体を起こし、彼の頭を右手で押さえ上側からキスをしながら、左手を股間に伸ばしてペニスを握っている…
 と、いう、そんな態勢になっていたのだ。

 そして指先でツーと亀頭を撫でていく…

「あ…はぁ……」
 杉山くんはビクンと震えながら、快感の喘ぎを漏らす。

「シー…ダメ、静かに…」
 耳元でそう囁き…
「ほら、唇を開いて……」
 と、更に小さな声で囁いた。

 そして、その開いた唇にわたしの愛情の想いの籠もった、愛の唾液をツーと垂らしていく…

「…ぁぁ……」
 すると杉山くんは感極まった様な、吐息とも喘ぎともつかない様な小さな声を漏らす。

「…どう、甘い……」
 そう囁くと、頭を頷かせてくる。

 余計な事を考えられないように間髪を入れず、そして、風俗では体験できなかった、いや、できないであろう、愛を込めたディープなキスをしてあげるのだ…

 そして、おそらくはまだ中途半端に、完全に射精しきっていないはずであろうから、スッキリと、たっぷりと、射精させてやる事にしたのだ…

 しかも、たっぷりとわたしの愛情を込めて…

 多分、それが、あっという間に漏らしてしまった…
 と、いう現実を忘れさせ、新たな快感を与える事により、杉山くんの第二のトラウマになる事を避けたい、いや、避ける唯一の方法なのだと思ったのである。

『男はさぁ、とりあえず射精しちゃえば落ち着くのよ…』
 


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