この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 43 特別な再会


『大人になったら…
 お酒が飲めるようになったら来たいね…』
 あの時の言葉が脳裏に蘇る。

 まさか、本当にこうして二人でお酒を飲むなんて…
 心からしみじみと思っていた、そして時間の流れを感傷的に感じていた。


 私はいつも帰省すると、宮本まさやんのお店に行き、たまに同級生や友人、知人を呼んだり、偶然出会うという事はあったのだが、まさか、きよっぺという自分の中の特別な存在の元彼女とこうして偶然、そして突然に再会できるとは…
 夢にも思っていなかった。

 あの頃は地元では名前が売れていたからそれなりにモテていた、だから昔の元カノ、遊ぶ、遊んだ女等はそこそこいた。
 その中でのこの『本田きよみ』は自分の中での特別な存在の一人であり、内心、密かに再会を切望していたのであった、そんな彼女と突然再会したのだ。

 やはり、運命の再会なのか…
 と、さっきのまさやんの言葉が脳裏に過ってきていた。

 そうなんかな、まさかな…

「コッペは帰省なの?」
 すると、彼女は訊いてきた。

「うん、親父の10回忌なんだ…」
「あ、そうなんだ…」

「いつから…」
 こっちに戻ったのか?…
 と、今度はこっちが訊いてみた。

「うんとねぇ、三年前かなぁ」
「そうなんだ…」
 離婚して戻ってきた…
 と、まさやんからは訊いていたが、敢えて触れなかった。

「離婚したのよ…」
 だが、彼女は自分からそう言ってきたのだ。

「うんとねぇ、三年くらい前かなぁ、それで戻ってきたの…」
 少しだけ遠い目をする。

「オレも…」
 私もバツイチだ…と、意味を込めて含めると、通じた様で
「あら、コッペもそうなのぉ」
 と、すかさず応えてきた。

「うん…やはり、三年前かな…」
「やだぁ、同じじゃない…」
 と、明るく言ってきたのだ。

 ああ、そうだ…

 きよっぺは…

 明るくて…

 聡明で…

 可愛かった…

 再び心の奥から青春の甘酸っぱい匂いが湧き起こってきて、私の心を騒つかせてくる。

 あの頃は…

 あの頃は、本当に…

 大好きだったのだ…







/2709ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ