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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 21 8月10日午後4時30分

 いつもはゴルフでも携帯電話を持っているのだが、昨日今日はお盆休みで業務は無いから携帯していなかったのだ。

 誰からだ?…

 そう思いながら携帯電話を見ると、着信表示があった。
 
 おや…

 それは予想外の着信であった。
 そして、メールも着信していた。

 AM10 : 45 大原健次
 それは4歳年下の実弟である。

 な、なんだ…
 少しザワッと騒めきながらメールを開く。

『母が倒れた、とりあえず大至急電話下さい』
 そう短くメールされていた。
 そして私は急ぎ弟、健次に折り返しの電話をする。

『あ、兄貴…』
「健次か、電話出れなくてすまない」
『うん、いや、忙しいのに悪いね』
「で、お袋は…」

『うん、それが…』
 午前10時頃に、軽い心筋梗塞の初期症状を起こして倒れ、そして救急車で搬送され、現在入院中である、だが、命には別状は無いとの事…

「そうか…」

 母親は現在68歳、弟の健次夫婦と二世帯住宅を建てて生活しているのだが、私の父親である夫を十年前に亡くし、二世帯住宅だから同居ながらも一人住まいをしている様なモノといえた。
 そして年金はあるし、私が仕送りもしているし、同居であるから生活面では困ってはいないのであるが、ボケてしまうからと、近所の弁当屋に週四日、一日六時間のパートをしていた。
 そんなパート出勤中での、発作であったそうである。
 
『まあ今はもう落ち着いているんだけどね』
「そうか、それは良かった」
『とりあえずは約二週間位入院みたい』
「うん、わかった、とりあえず今夜、今から帰るわ、仕事も休みに入ったし…」
『そう、それはお袋も喜ぶよ…』

 私の実家は栃木県の一番南の県内では二番目に栄えている市である。
 そして栃木県の玄関口と云われている様に、東京からは在来線で一時間少し位、新幹線では約30分の距離なのだ。
 だから普通に都内に通勤、通学をできる距離でもある。
 帰る気ならば直ぐにも、いつでも、気軽に帰れて、帰省と呼ぶのは大袈裟な距離なのだ。

「ああ、どっちみち明後日12日の夜には帰るつもりだったから…」

 実はここ三年程帰ってはいなかったのだが、今年は亡くなった父親の十周忌に当たるのである、そして何もかも弟夫婦に任せていたので今年は帰る予定にしていたのである。


 

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