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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 70 ストッキング脚の感触

 僅かな期待、それは男の夢…

 憧れの女性に対して持つ下心…

 つまりそれは永遠の男の夢と云えるはずである。

 どうしよう、どうしたらいいのか…

 どうすればこの雰囲気を盛り返せられるのか…
 僕は必死に考えるのだが何も浮かばず、そして途方に暮れながら自分の煎れたホットコーヒーを飲む。

「あっ、熱っつ…」
 そのコーヒーが予想以上に熱かった。
 あまりにも予想外に熱くて慌ててしまい、溢しそうになってしまったのだ。

「キャッ…」
 そして美冴さんは僕の慌て振りを見てそう小さく叫び、慌てて脚を動かして逃げる。

「ああっ、すいません」
 僕も慌ててコーヒーカップをテーブルに置き、そして、慌てて、無意識に

 そう、本当に無意識であったのだ…
 ベッドに寄り掛かって横座りをして僕の方に横に伸ばしていた美冴さんの脚にコーヒーを溢したわけではないのだが、とにかく慌ててしまい無意識に手を触れてしまったのである。

 決して邪な想いはなかったのだ…
 本当に慌ててしまったのだ。


「あっ…」
 美冴さんの脚は僕の手が触れた瞬間にビクッと震え、そして小さく声を上げたのだ…

 この無意識に手が触れる…
 と、いう動きに敏感に反応したのは美冴さんの方であった。
 そして僕は、そんな美冴さんの僅かながらも敏感過ぎるその反応に、一瞬にして昂ぶりを感じてしまったのだ。

 ああ、美冴さんのストッキング脚の感触だぁ…
 手の平で感じる久しぶりの美冴さんのストッキング脚の感触に心が震え、無意識ながらも手が離せなくなってしまっていた。

 そして、お互いの目が合う…

 ドキドキドキドキ…

 急激に胸が高鳴ってくる。

 ああ五年振りの美冴さんのストッキング脚だ…

 ナイロンの感触だ…

 ドキドキドキドキ…
 まるで手の平が吸い付いてしまったかの様に離せられなくなっていた。

 ああ、これだ、この感触と肌触りだ…

 僕が…

 僕が…

 僕がこの五年間追い続けていたのはこれなんだ…

 今までの過去の彼女達、そして真実でさえからもこの感触、肌触りは感じたことがない、いや、なかった…

 そして分かった…

 僕にとって五年間追い求め続けていたのは、この美冴さんのストッキングラブといえる、禁断のストッキング脚の感触なのであると…





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