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シャイニーストッキング
第21章 もつれるストッキング5   美冴
 7 流れ…

 果たしてその結ばれている線の意味は何なのだろう…
 嫉妬なのか…
 憧れなのか…
 それともその裏に隠れている、見えない因果なのだろうか…
 そしてわたしは思考の海にゆっくりと沈み、巡らせていく。

 武石健太…
 真偽の事実は確認はしていないが、おそらくゆかりさんを大学時代から追っかけていた存在だと思われる…
 だけどわたしにとって今、大切で、欠かせない、愛しい存在である。


 大原常務…
 本部長であり、常務であるのだが…
 それより以前に『黒い女』から、本来のわたしという自我の覚醒を導いてくれた、大原浩一という一人の大切な存在感の男である。
 たが、その初めから『佐々木ゆかり』のオトコとして認知していた存在。

 松下秘書…
 今日初めて見た瞬間から、妖艶で、魅惑的で、不思議な魅力の存在感を感じた秘書、いや、不惑のオンナ。
 そして間違いなく...大原常務を『佐々木ゆかり』から奪ったであろう存在。

 伊藤敦子…
『佐々木ゆかり』の心と、オンナ同士という禁断のビアンの想いを虜にした、魅惑的な存在であり…
 またその容姿、雰囲気、存在感は、先の松下秘書を連想させる妖艶で魅惑的。

 この四人が、佐々木ゆかりという存在を中心に線で結ばれ、今、目の前に広がっている…

 そしてわたしにとって、いや、わたしに見えているその線の意味はやはり…
 嫉妬であり、憧れであり、因果だと解ってしまったのである。

 そしてなにより、この『佐々木ゆかり』という存在感は、わたしにとっても…
 ううん、やっぱりわたしは嫉妬している…
 という想いを改めて自覚し、再認識してしまった。

 だって…
 武石健太も大原浩一も、わたしには大切で、ある意味愛しい存在…
 だがこの二人は『佐々木ゆかり』という存在に対して憧れや愛情という想いの因果という流れで繋がり、結ばれている。

 あの松下秘書は…
 その大原浩一との、二人の間の愛情の隙間に割け入り、嫉妬と因果を結び、裏切りという不惑を生み始まっている。

 そして伊藤敦子は…
 ビアンという禁断の妖艶な関係を『佐々木ゆかり』と新たに結び、彼女の心の不惑を中和する存在となりつつある。

 これら四人に結ばれている共通の流れは…
 全て、わたしにとっての…
 嫉妬、憧憬、因果…という流れに繋がると解ってしまったのだ。




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