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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2

69 男の夢
ああ、マズった…
僕は五年前のあの日から、いや正確には童貞を捨てさせてくれ優しく僕を抱いてくれた次の日から気を付けていた事が一つだけあったのだ。
それは
美冴さんに年齢差をあまり意識させない…
と、いう事であった。
僕と美冴さんはあの五年前の当時17歳と32歳、つまり一回り以上の15歳の年齢差がある。
完全な子供と大人の年齢差なのだ…
そしてそれは当然、今、現在も、いくら美冴さんが若くて魅力的であるとしても、決して現実の年齢差は詰まる筈もなく歴然とした事実として存在するのだ。
22歳と37歳…
そして真実とは20歳と37歳なのである…
これが僕が35歳を過ぎ、美冴さんが素敵な50歳の熟女的な存在であったのなら、そこまでの違和感は無くなるのであろうが…
今夜だっていくら28~30歳位に見えていても、僕があまりにも大学生然とした雰囲気を纏っていた為にとても違和感のある二人と、あのレストランの廻りに居たお客達からは認識されていた筈である。
だが、それに関しては美冴さんがわざとそう違和感が生まれる様に精一杯着飾り、より美しく装ってきたと云ってきた位であったから問題にはならなかったのだ。
だけど今は違うのである、優しい姉貴的な思いからの発言であったとしても、僕を一時でも元彼として扱ってくれたのである。
『和哉の次の彼氏なのよ…』
さっき、お墓参りの誘いの時にも、そう云ってくれたのである。
だからこそなのだ…
既に、完全に弟的に見下されていたとしても、今の彼女の真実との親子ほどの年齢差を自覚させてはダメなのだ。
本当に、本当に、万に一つの下心といえる可能性までもが完全に消失してしまうのだ…
現実的には既に期待などはしていない、いや、諦めている。
だが、まかりなりにも僕だって男なのだ、絶望的な中にでも万に一つの可能性だけでも残して置きたいのだ。
そしてそれが、また、この目の前に、手を伸ばせば届く距離にいる、この五年間に渡り羨望し、切望してきた憧れであり、忘れる事のできないおそらくは一生の憧憬の存在となるであろう美冴さんへの想いの礎といえるのである。
僅かな期待、それは、つまり、男の夢なのだ…
憧れの女性に対して持つ下心、つまりそれは永遠の男の夢と云えるはずなのである。
ああ、マズった…
僕は五年前のあの日から、いや正確には童貞を捨てさせてくれ優しく僕を抱いてくれた次の日から気を付けていた事が一つだけあったのだ。
それは
美冴さんに年齢差をあまり意識させない…
と、いう事であった。
僕と美冴さんはあの五年前の当時17歳と32歳、つまり一回り以上の15歳の年齢差がある。
完全な子供と大人の年齢差なのだ…
そしてそれは当然、今、現在も、いくら美冴さんが若くて魅力的であるとしても、決して現実の年齢差は詰まる筈もなく歴然とした事実として存在するのだ。
22歳と37歳…
そして真実とは20歳と37歳なのである…
これが僕が35歳を過ぎ、美冴さんが素敵な50歳の熟女的な存在であったのなら、そこまでの違和感は無くなるのであろうが…
今夜だっていくら28~30歳位に見えていても、僕があまりにも大学生然とした雰囲気を纏っていた為にとても違和感のある二人と、あのレストランの廻りに居たお客達からは認識されていた筈である。
だが、それに関しては美冴さんがわざとそう違和感が生まれる様に精一杯着飾り、より美しく装ってきたと云ってきた位であったから問題にはならなかったのだ。
だけど今は違うのである、優しい姉貴的な思いからの発言であったとしても、僕を一時でも元彼として扱ってくれたのである。
『和哉の次の彼氏なのよ…』
さっき、お墓参りの誘いの時にも、そう云ってくれたのである。
だからこそなのだ…
既に、完全に弟的に見下されていたとしても、今の彼女の真実との親子ほどの年齢差を自覚させてはダメなのだ。
本当に、本当に、万に一つの下心といえる可能性までもが完全に消失してしまうのだ…
現実的には既に期待などはしていない、いや、諦めている。
だが、まかりなりにも僕だって男なのだ、絶望的な中にでも万に一つの可能性だけでも残して置きたいのだ。
そしてそれが、また、この目の前に、手を伸ばせば届く距離にいる、この五年間に渡り羨望し、切望してきた憧れであり、忘れる事のできないおそらくは一生の憧憬の存在となるであろう美冴さんへの想いの礎といえるのである。
僅かな期待、それは、つまり、男の夢なのだ…
憧れの女性に対して持つ下心、つまりそれは永遠の男の夢と云えるはずなのである。

