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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 51 その事実…

 そしてそう話してくる和哉のその目の輝きが、再び妖しくなってきていた。

 や、ヤバい、また火を点けてしまったか…

「大学に入学してからも、その弁護士秘書の彼女を入れると三人程彼女がいたし…」
「えっ、三人も…」
「あ、はい、今の彼女で三人目なんです…」

「三人目……」
 それには本当に驚いていた。

 まさか、三人目だとは…

 実質、一年に一人じゃないか…

「凄いわ……ね」
 目の前にいる和哉を冷静に見てみても軟派な感じには決して見えないし、本当に真面目で、優しそうな感じなのである、そんな和哉がこの大学生活の実質三年半で三人目の彼女が出来てた…
 わたしはその事実に驚いていたのである。

 本当にモテるみたいね…

 そして、本当に、わたしを捜し続けていただけの大学生活ではなかったんだわ…
 と、そんな想いもまた別に感じてはいたのだ。

 え、でも…
 だが、また、ふと、一つの疑問も浮かんでくる。

「あ、で、でも、三年半で三人目っていうことは…」
 逆にいえば、二人とは約一年位で別れているということだよね…
 と、思わずわたしは呟いたのだ。

「あ…、は、はい…」
 歯切れの悪い返事をしてくる。

 胸のザワザワが止まらない…

「実は…皆、結局フラれちゃうんです…」
 和哉は少し遠くを見る様な目に変わった。

 あ、ギラギラの目は無くなってる…
 恐らく、そのわたしの問い掛けが和哉の心の何かに触れたのであろう、今度はやや哀しげな目になったのだ。

 なんか本当に和哉はいい子なんだ…
 そんな彼がすぐに目に心の変化を宿すことに、そう想ったのである。

 本当に真面目で、正直なんだなぁ…
 そして思わず感心してしまう。

「フラれちゃう…」
 だから少し不思議ではあった。

「はい…フラれちゃうんです…」

 でもフラれちゃう、それはもしかして…

 その時わたしの脳裏には、和哉のストッキングラブなストッキングフェチという性的嗜好が浮かんだのであった。

 もしかしてそのせいなの…

 ストッキングラブな性的嗜好は、女性の皆が簡単に受け入れられる嗜好ではないからなのか…

「まさか、ストッキングラブの…」
「えっ、あっ、いや、違いますよ」
 苦笑いをしながら否定する。

「なんか…実は…」

 ますます胸が騒ついてくる…




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