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桜舞うあの日のままで
第4章 悠の部屋にて……
 悠が後ろを向いてくれたことを確認した風香は、おずおずと立ち上がる。

 急に喉が渇いてきた風香だったが、ゆっくり水を飲んでいられるような状況ではなかった。

 背を向けて座っている悠をちらりと見てから、風香も悠に背を向ける。

 そして、意を決して、制服を脱ぎ始めた。



 何度も背中越しに、悠がこちらを向いていないかどうか確認しつつ、制服を脱ぐ風香。

 そんなとき突然、悠が口を開いたので、風香は驚いて身体をビクンとさせた。




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