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エブリデイ
第5章 それは歪であるが故、何物にも代えがたく

 その後のことは、音のないフィルムの様に、僕の記憶の中に収められていた。

 僕は刑事さんに、ありのままを話したのだと思う。はっきり話したと言い切れないのは、当時の僕が言葉で言い表し難いことが多くって。その事象は思い切り理解を超えていたから、僕が正しく話せた保証はないのだ。

 結果的に義姉とその友人のことを、沢山、僕が殴っていたらしく。その辺りのことは、暗闇でフラッシュが焚かれたみたいに途切れ途切れで、とても印象的な場面だけを鮮烈に焼き付けている。

 だけど、そのことで――僕が警察に咎められることはなかった。

 幸い(誰に対してだろう……?)四人とも深刻な怪我を負った訳でもなく、僕が暴れたのも無理もなかった、という見解からのことだと――その様に後に一度、僕は無理に納得していたようだった。その辺りの事情を僕は遡ることを避けていたから、自分がどんな心情だったのか、それも明確ではない。

 彼女たちが(現在でいう)『危険ドラッグ』の常習者であったことも、当然ながら考慮された結果であろう。

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