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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
ドアを開け放すと、祐樹はダンスのステップを踏むかの様に軽い足取りでファンの前に出て行ってしまった。
「に……西本さんっ」
美名は呆然とする。
裏口にたむろしていた女の子達がいち早く祐樹に気付き、黄色い声を上げた。
「キャア――!」
「西君――!」
皆色めき立ち、わらわらと祐樹を取り囲む。
美名はハラハラして様子を見ていたが、祐樹は美名を振り返り、
「ほら、そんな所に居ないでファンの皆に顔を見せようよ!」
と、良く通る声で叫ぶ。
「ひっ!?」
美名は思わず足がすくむ。
女の子達の視線が一斉に向き、またどよめくと、美名は出ていかざるを得なくなる。
「ああ~!もう!」
半ばヤケ気味に叫んでから、美名は笑顔で皆の前に飛び出した。

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