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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
自分の胸の上に絡み付くしなやかな、捲った白いシャツから伸びる腕と綺麗な指に、美名は瞬間見とれたが、耳元で低く、通る声がして身体の奥が小爆発を起こした様な衝撃を覚えた。
「――嫌がってるだろ?
セクハラ厳禁だぞ」
綾波は、肩を竦めるとニヤリと笑う。
「いや、セクハラじゃなく……
割りとガチに口説いてるつもりだが」
「へっ……!?」
美名が目を白黒させた時、羽交い締めにしていた腕が彼女を強引に前を向かせて、その細腕を掴んだ。
美名は、腕を掴む人物を見て、息が止まりそうな程ときめく。
声で、彼だと分かっていた。
憧れて、大好きな、彼の声。
彼の真っ直ぐな髪がサラリと揺れた瞬間、美名の脚は宙に浮いた。

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