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☆番外編あらかると☆
第1章 私とチョコ、どっちが甘い?~綾波とのVt



美名は、はたと我に返り、ブンブンと首を振る。


(ダメダメ……
このままじゃ、剛さんに見とれて夜が明けちゃう)



美名は、そろりそろり、と這ってベッドから抜け出し、パジャマの上にガウンを羽織り、抜き足差し足でリビングへ歩いて行く。



(剛さんが……
起きません様に……)



キッチンのシンクの照明だけを点けて、美名は棚の中に隠しておいた紙袋を取り出す。



紙袋の中から、可愛らしい水色のドット柄の箱を取り出して蓋を開ける。

中身が八つに仕切られている箱で、一つ一つにチョコがちんまりと収まっている。


生まれて初めて、美名が手作りしたチョコだ。



そう、明後日はバレンタインデー。


綾波と迎える初めてのバレンタインデーなのだ。



頭をフル回転し、サプライズを企画しようとしたが、さっぱり良い考えが浮かばず困り果てていた矢先の先日、志村が突然、美名と桃子、マイカをパジャマパーティに招待してきた。


パジャマパーティとは表向きで、実はチョコパーティだった。


志村は毎年手作りチョコを意中の男性や、お世話になっている人達に贈っているらしい。


『美名ちゃん、綾波君の目を盗んでチョコ作りだとか、同じマンションに住んでるんだし無理でしょ~?
私の所に来て、一緒に作りましょうよ~!
桃子ちゃんやマイカちゃんも呼んで……
たまには女子だけで楽しく集まりましょ!』


美名にはそうやって耳打ちし、綾波には


『女子会をするから、美名ちゃんを一晩だけ貸して頂戴!
……あら、怖い顔ねえ!大丈夫よ!桃子ちゃん達も呼ぶし……
女子だけだから!』


と言いくるめたのだ。


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