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☆番外編あらかると☆
第1章 私とチョコ、どっちが甘い?~綾波とのVt




美名は急に悪寒を感じ、盛大にくしゃみをした。


「ああ……
悪かったな……
寒かったか」



綾波は、美名をパジャマでくるむと、抱き上げて寝室へ連れて行く。



美名は綾波の整った横顔を見つめたが、目が合うと思わず逸らしてしまった。



綾波の溜め息が耳朶にかかる。



静かにベッドに降ろされ、美名はパジャマで身体を隠したままで目を瞑ったが、頭をくしゃりと撫でられた。



綾波はクローゼットからフワフワした毛糸の白いワンピースを出すと、美名の身体に充てて真剣に見ている。



「……今日は寒いし……
これを着ていけ」



アクセサリーボックスからイヤリングやネックレスを選び出し、ベッドへ並べていく。



その淡々とした動作からは、先程の振る舞いがまるで無かったかの様な錯覚を覚えてしまう。




「着替えたら、飯を食え。
そろそろ仕度をしないと……」



部屋から出ようとする綾波の服の裾を、美名は掴もうとして手を伸ばしたが届かず、出ていってしまった。



行き場を失った指を自分の掌で温める様に息を吹き掛けると、切なさが込み上げてきた。



半端に昂らされ、充たされないままの身体がまだ疼いている。



(剛さん……
怒ってないかな……)



美名は白いワンピースを頭から被り、姿見で何度も笑顔の練習をした。


綾波の前で、どんな顔をして出て行ったら良いのだろうか?


こんな事を意識するのは初めてだった。


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