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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
「美名ちゃん、何で俺に付いて来たの?」
祐樹にさらりと聞かれ、美名は目も口も大きく開き、彼を見詰めた。
「ぷっ……
面白い顔……
いや、その顔も可愛いけどさ……て、痛てっ!」
美名は、思わず祐樹の頭を拳骨で殴っていた。
彼は、掌で頭を擦るが、片方の手は美名の肩から離さない。
「美名ちゃん……
なかなか、いいパンチ持ってるね……て、またっ!?」
「んもおお――っ!」
美名は、キレた様に叫び、また拳を振り上げる。
祐樹は、間一髪でかわしたが、また美名が殴りかかり、丁度車が信号で停車し、勢い余って祐樹に被さる体勢になってしまった。
「お、お客さん、車の中だって事をお忘れなく……
静かに乗ってて下さい……」
運転手が怯えた声で言う。

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