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ラブカルチャースクール 3
第7章 I Lesson 1回目
「セックス……フラッシュ」

突如、艶っぽい声が鼓膜に絡みついてきた。

そう……セックス――――え!?

恍惚感にうなされていた脳みそも、一瞬我に返って目を見開く。

「琴海さん……感じやすいですからね……胸元がピンク色になっていますよ」

「は、あぁぁ……」

胸元に『セックス・フラッシュ』の症状が出ていたのか……。

心だけじゃなく頭の中まで見透かさせたかと思った。

驚いてしまったせいか、心臓がバクバクと脈を逸らせると

「クス……凄く……響いて参りますね」

ヤナセは意味ありげな笑みを浮かべ、赤く濡れた唇を心音が響く場所へ押し当てた。

「あぁっ!」

別に特別なことをされた訳じゃないのに、異様に反応してしまう。

「うっ!」

釣られたように、新人の誰かが声を上げているのが聞こえた。

多分ヤナセの雰囲気というか……
ただならぬオーラが異様に反応させてしまう気がする。

改めて、ヤナセが『四天王』と呼ばれる所以に納得した。

不意にヤナセは胸から手を離して身体を一旦起こすと

「琴海さん……今度はうつ伏せに、させて頂きます」

「はい、分かりました」

ニッコリ微笑みながらそう言って、私の身体を半回転させる。

コロンと転がって、さっきまで揉まれていた胸がマットに押し潰された。

胸の攻めが一段落し、早まっていた脈拍も少し落ち着きを取り戻してきて、ホッと一息吐こうとした時……

ヤナセの人差し指らしきだろう感触が、背中の筋を辿ってツツツ――――と線を引いた。

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