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Christmas adventure(改稿版)
第1章 サンタとペコリーヌが笑う夜
ホールの扉を開けて見えた光景は、綾波が西本の胸ぐらを掴み、二人がにらみ合い、メンバー達がオロオロしている場面だった。
「――!」
緊迫した雰囲気に声を出すのが躊躇われ、ほなみは息を呑みその場に立ち尽くす。
綾波は眼鏡の奥の鋭い光で西本を見据え、西本も澄んだ瞳でたじろぐ事無く見返していた。
ほなみは、こんな場合なのに、西本の瞳の輝きに魅せられる。
「――この曲をやりたくない、気分が乗らないだと?お前、それでもプロか!ライヴはお前のお遊戯会じゃねえんだよ!」
綾波の鋭い声が飛ぶ。
西本は瞳を細めて強く唇を噛むと、フッと笑った。
「……何が可笑しい」
「お遊戯会じゃないから……妥協したくないから言ってるんだよ。俺が今この曲をやっても魂を込められない……そんな状態での演奏をファンに聞かせられるかよ!」

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