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スローバラードを君に
第4章 夜明けのファルセット
「何か飲む?……アルコールじゃない方がいいよね」
十分後、俺は自分のアパートの部屋にヒメを上げて冷蔵庫の中を漁っていた。
ワンルームの六畳にダブルサイズのベッドに箪笥がわりのカラーボックスと、冷蔵庫だけの殺風景な部屋はヒメが居るだけで一気に華やいだ様に見える。
ただ狭くて、この部屋では常にベッドの上で過ごすのだ。
従ってヒメは他に居る場所が無くベッドにチョコンと座り俺のギターをつま弾いて遊んでいた。
「お部屋、小さいけど綺麗にしてるんだね」
「うん?そうかな」
自慢ではないが、俺は掃除や片付けはきっちりやる方なのだ。
部屋に殆ど物を置いていないから散らかりようもないのだが。
ヒメにそう言われて若干得意になり、口元が緩む。

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