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スローバラードを君に
第7章 junk vs シュガースパイス
美名は、俺を見て目を丸くして笑顔になる。
「しょう君……来てたの?」
ヒロヤは、相変わらずの甘いマスクに銀髪だが、デビューしたせいか色男っぷりが増したのかも知れない。
美名と並んでいても、何の違和感も無い事に、俺は猛烈に嫉妬した。
思わず立ち上がり、入り口に佇む美名の手を掴み、ヒロヤから引き離すと、美名は驚いた様に俺を見て、少し身を捩った。
「しょう君……
ちょっとごめんなさい……」
美名は、俺の手をすり抜けて、ヒロヤに向き直ると、着ていたトレンチを脱いでヒロヤへ渡してお辞儀する。
「貸していただいてありがとうございました……」
ヒロヤは柔らかく笑う。
「いいんだよそんな……
こんな寒い日に上着も着ないでいる女の子を見たら放って置けないのは当たり前だろ?」
美名は顔を上げて、僅かにその頬を染めた。
俺の胸の中に、痛い位のもどかしい思いが沸き上がる。

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