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スローバラードを君に
第6章 蜜月
目の前の美名の瞳は溢れる寸前まで膨らんでいた。
泣かれるのは初めてではない。
けれど、今、何故こうなっているのかがさっぱり解らない俺は大いに狼狽えた。
「どうしたんだ……?
俺、なんかマズい事やったかな?」
「違……
しょう君は悪くない」
「え……だって、俺を殴ったじゃんか!」
美名は一瞬目を丸くした。
「そ、そうだったけ?」
「おいおい……
結構なパンチだったぜ?」
「ごめんなさい……」
美名が俯くと同時に、キラリと雫が落ちて陽射しに煌めいた。

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