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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス
「いったっ!……あんたってばちょっとさっきから――」
ゆうみは貴也に反撃しようと腕を振り上げるが、口元に痣があるのを見付けて固まった。
良く見れば、鼻の頭に絆創膏が貼ってある――だが決して無様でなく、貴也がそれをするとまるでお洒落の様に粋に見えてしまうのがこれまた憎らしい。
昨夜の生々しい記憶が蘇り、ゆうみは寒気に震えた。
股間に頭突きして、鼻にもパンチをかまし、確か鼻血を流していた筈だし、腕にも噛みついた……なら、腕にも痕があれば、昨夜の出来事は現実だと言うことになる。
ゆうみは貴也のシャツをガッと捲ると血走った目で点検する。
「お、おい……なんだよっ」
驚く貴也の顔を思わずゆうみは凝視して訊ねた。
「ね……ねえっ……これって」
「あ?……なんかなあ……昨夜飲み会で異様に疲れて帰ってソッコーで寝たんだけどさ、獰猛な珍獣に襲われる夢みてさ――そしたら起きたら身体中いて――しさ、こんな歯形まで付いてるわ、気味わりいよな」
貴也は顔をしかめて腕を擦った。

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