この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋のたまご、割るのはダレ?
第3章 初チュー?なのに!
「ふえっ……」
突然ゆうみは奇妙な声を出し白目を剥いて倒れた。
貴也が抱き起こして頬を叩くが起きない。
「……息、止まってんじゃねーかよ!粉で窒息しちまう!」
貴也は舌打ちし、ゆうみを寝かせるとスマホを取り出して119番を押す。
「女の子が、粉まみれになって苦しんでます!
……変な所に粉が入って息が……」
ゆうみの指がいつの間にか貴也の袖を掴んでいて、貴也は
「あ――、すいませんやっぱり大丈夫です!」
と言って電話を切った。
「ゆうみ!」
「……しゃま」
真っ白な口が僅かに動き、虚ろな目が貴也を見ているが、焦点が合っていない様にも見えた。
「大丈夫か、ゆうみ」
「お……うじ……しゃま……
来て……くれ……のね……
キス……して」
「はっ?」
ゆうみは、夢現(ゆめうつつ)なのかも知れない。
貴也は面食らったが、ゆうみの小麦粉だらけの頬に手を添えると、ぶっきらぼうに言った。
「……いいよ、この際俺が、お前の王子ってことで……いいだろ?」
「お――じ……しゃま」
ゆうみが微かに笑った時、貴也は唇を重ねてきた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


