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恋のたまご、割るのはダレ?
第3章 初チュー?なのに!




「ふえっ……」



突然ゆうみは奇妙な声を出し白目を剥いて倒れた。


貴也が抱き起こして頬を叩くが起きない。



「……息、止まってんじゃねーかよ!粉で窒息しちまう!」



貴也は舌打ちし、ゆうみを寝かせるとスマホを取り出して119番を押す。



「女の子が、粉まみれになって苦しんでます!
……変な所に粉が入って息が……」



ゆうみの指がいつの間にか貴也の袖を掴んでいて、貴也は


「あ――、すいませんやっぱり大丈夫です!」


と言って電話を切った。



「ゆうみ!」



「……しゃま」



真っ白な口が僅かに動き、虚ろな目が貴也を見ているが、焦点が合っていない様にも見えた。



「大丈夫か、ゆうみ」



「お……うじ……しゃま……
来て……くれ……のね……
キス……して」



「はっ?」



ゆうみは、夢現(ゆめうつつ)なのかも知れない。


貴也は面食らったが、ゆうみの小麦粉だらけの頬に手を添えると、ぶっきらぼうに言った。



「……いいよ、この際俺が、お前の王子ってことで……いいだろ?」



「お――じ……しゃま」



ゆうみが微かに笑った時、貴也は唇を重ねてきた。



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