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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?


 ゆうみは恍惚の笑みを浮かべると、玉子の唇に人差し指をあて、ゆっくり、一音ずつ発声した。



「こ、い、す、る、こ、と」



 玉子が思わず拘束の力を緩めた瞬間、ゆうみはしなやかな猫のような動きですり抜けて、貴也が埋もれている紙の山の横に立った。

 

「ーー恋、だって?そう言ったんだな?」

「そうだよ。この小娘が恋をして、その男と結ばれる時ーー呪いは解ける」

「だったら……ゆうみが僕に恋して結ばれればいいんだな?」

「ははは……ネンネの小娘一人未だに落とせないお前がなにを言うか」

「ーー!」


 カッとなった玉子の涼しげなミッドナイトブルーの瞳が真っ赤に染まった。




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