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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?



「ゆうみ……?」



 いつもと様子の違う彼女を貴也は訝しげに見詰めるが、小さなショーツ以外は何も身に付けていない姿だった事を思い出し、真っ赤になりまた鼻を押さえて後ろを向いた。

 ゆうみは可笑しそうに頬を緩めると貴也に近付き、指先で背中につつ、と触れる。



「ぎょわーーーーっ!」




 貴也は総毛立って飛びのき、棚に頭をぶつけ、弾みで大量の資料が落ちてきて埋もれてしまった。

 紙の山から辛うじて右手を出すと「おうっ……色んな意味でダイナマイトだぜ……ひ……で、ぶ……」

 と呻いたが、右手が力を失って倒れる。どうやらまたのびてしまったらしい。

 

「くくく……随分と純情な男だねえ……からかったら楽しそうだ」



 低く笑うゆうみを玉子は冷ややかに一瞥した。



「たかぴーにまで手を出したら本当に許さないよ」

「ふふふ……」



 しなを作り、色っぽいポーズを取るゆうみを見ても、玉子は平常心でいれた。貴也からの一撃が効いているのかも知れない。


「助かったよ、サンクス☆」



 玉子は貴也への礼を小さく呟き、鋭い眼差しをゆうみに向けた。


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