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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
玉子は涼やかに笑い貴也の頬に素早くキスすると、真っ赤になって跳び蹴りしてくる彼をかわし、魂の抜けたかの様なゆうみに向き直り、呼び掛けた。
「ゆうみ……僕だよ……玉子だよ……さあ、起きて……目眩く恋と快感のパラダイスに行こう」
ゆうみの瞳は虚ろなまま、瞬きひとつしない。
「たっまっごーー!お前、またそんなふざけた事をーー!」
貴也は目を吊り上げ、玉子の頭をポカスカ叩くが、玉子は平然と続ける。
「ゆうみの望む事をなんでもしてあげるからね……君の好きなシチュエーションを、幾らでもしてあげるーー駅の改札で待ち合わせて、やってきた君を抱き上げてクルクル回ったりとか」
「はああーー?ベッタベタだなーー!そんなの、昭和のトレンデイドラマで終わってるだろーー!」
「貴ぴー、ちょっと黙って」
玉子は静かに微笑むが、妙な迫力があり、貴也は黙った。

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