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恋のたまご、割るのはダレ?
第9章 貴也参上――!ってばよ!
「ふふ……いい声を出すねえ……」
玉子は妖しい笑みをたたえながら貴也の胸元に指を這わせて耳朶に息を優しく吹き掛けた。
「――っ……!?」
貴也はビクン、と飛び魚の如く身体中を震わせ声にならない叫びをあげる。
玉子は貴也の肩に細い顎を乗せて彼の反応をうかがうように後ろから顔を覗き込んだ。
「ゆうみを抱く前に……貴ぴーで予行演習してもいいんだよ?」
「お……おおおおおまっ……何をほざきやがる――っ笑えないからな――っ……て……ひいいいっ」
玉子は貴也の耳朶を軽く噛んで、繊細な指先でシャツのボタンをひとつふたつ、と外していく。
貴也は総毛立ち――まさに総毛立っていた。身体中の毛穴という毛穴がバカっとオープン状態になり、髪は逆立っていた。
「や……めろやめろ――!おっおれは……俺はびーえるに烈しい嫌悪感と偏見を持ってんだ――っ!」
「これくらいの悪戯でBLだって思うの?……可愛いねえ、貴ぴ――は」
玉子は女を口説く時に使う本気モードの必殺の囁きを貴也に聴かせた。

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