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恋のたまご、割るのはダレ?
第8章 貴也参上!
「貴也さ――ん!
必ず戻って下さいよ――!」
鉄平は叫び、深呼吸して肩を回すと、壺の修理に参加しようと一番大きな欠片に触れた。
すると粉々に砕けてしまい、皆が「あ――っ」
と絶叫した。
「うわっ……すいません……ごめんなさい!」
「何をしてくれちゃってるのかしら?
てっ――ぺ――いく――ん?」
紗由理がしとやかな笑みを浮かべながら、指をバキバキ鳴らして彼ににじりよる。
「ひいい……ど、どうかお許しを――っ」
鉄平の悲痛な叫びが響いたその瞬間、粉々になった破片から黒い陽炎のような靄が立ち上がり天井に昇っていき、走る貴也の後を追い掛けるように移動するのを誰も気付かなかった。

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