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恋のたまご、割るのはダレ?
第8章 貴也参上!
「只今戻りました――!」
「ぶきゃっ」
貴也が、第一営業部のドアを勢いよく開けたと同時に小さな叫び声が聞こえた。
「萩原さん、お帰りなさい!!」
「萩原さんお疲れ様~」
「お疲れっす!!……なんか今、声がしませんでした?
女の子みたいな……」
挨拶を返してくる既に帰社していた他の営業マン達に会釈しながら聞くと、真正面の部長のデスクから呻き声がして、貴也は振り返るが、口をポカンと開けて絶句してしまう。
目を丸くする部長の腕の中には、何故か桜林美緒が納まっていた。
彼の首と身体に腕と脚を絡ませて、まるでコアラのような格好だ。
貴也は深い溜め息を吐いて部長の黒崎の前に立った。
「失礼ながら部長……女子をはべらすのもいいですけど、仕事中はわきまえて下さい」
黒崎は髭面をプルプル振って慌てている。
「ち……激しく違うって!
ドアの前にいた桜林君を、萩原君がドアでここまで吹っ飛ばしたんじゃないか!!」
「えっ?そうでしたか?」

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