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恋のたまご、割るのはダレ?
第5章 君は、僕の物だろ?by玉子~
玉子は、救いを求めるかの様にゆうみに右手を差し出すが、ゆうみはひと睨みして鼻で笑った。
「――そっか、この呪文で玉子を制御出来るわけね……
良いこと思い出したわ~!ふっふふ」
「ゆっ……!」
玉子は、貴也の上に覆い被さったままで情けなく苦しみ悶えている。
ゆうみは、時計を見て玉子に命令口調で言った。
「時間を動かしなさいっ!
今日は忙しいのよ?
これ以上玉子の遊びに付き合っていられないし!」
「ゆうみ……
ぼ、僕は、君に会いに……」
「――はああ?」
ゆうみは嘲笑した。
――何が「君に会いに来た」だ。大体、会いに来るならもっと早く来やがれってんだ。そう……私が最も悩んだ暗黒の高校時代……あの頃なんて最悪だったわよ……そうよ、むしろ中学よりもキツかったんだから!……会いに来るならなんであの時来ないのよっ!
自分の都合の良い時に現れて……私の純潔をかっさらおうなんて――虫がいいにも程があるっつーの!
「私を本当に大事に思うなら、その態度から直しやがれ――!
いいっ?
私は、誰の物でもないの――!
私は、私自身の物よ!
分かったか――このトンチンカン玉子――!」
ゆうみが玉子の耳を掴み思い切り叫ぶと、玉子は白眼を剥いて気を失い、そして時計は再び秒針を刻み始めた。
「さあて……
とにかく、お仕事に戻ろう!」
ゆうみは、どこか晴れ晴れした表情で医務室のドアを閉めた。
中から、半裸の玉子に覆い被さられて驚き絶叫しているであろう、その悲痛な貴也の声が聞こえてきたが、ゆうみは知らぬ振りで乱れた髪を整えながら口笛を吹き、思い出した様に呟いた。
「……今日のランチは何を食べようかな~」

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