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水蜜桃の願い
第5章 甘やかな願い

ああ……、と声が漏れた。
あまりにも気持ちがよくて。
まるで溶け合っていくかのようで。
もっと近づきたい。
身体の隙間が邪魔だった。
ぐい、と膝で彼女の足の間を割る。
びく、と震えた彼女の身体。
俺の足に身体を擦り付けるようにしながら、さらに激しく舌を絡ませてくる。
「……っふ、う、んん……っ……」
彼女が漏らす甘い息と、淫らな水音。
煽られ、もう完全におちていた。
その唇に。その声に。そのすべてに。
やがて彼女は俺の身体に必死でしがみつくようにしながら、唇を合わせたまま、ソファに行きたいと訴えてくる。
ん……? と返せば、彼女は言葉が伝わってないと思ったのか唇を離して
「……っ、だから……あっち……」
視線を流し、そこを示す。
俺の袖を引っ張るようにする仕草が可愛くて、たまらなくなった。
けれど。
ぐっ、とその身体を少し押す。
え……と目で問いかけてきた彼女に、駄目、と呟いた。
「何で、っ」
いやいやをするように、続きをねだる彼女。
可愛くて、このまま押し倒したい。
その身体を心ゆくまで愛し尽くしたい。
そう、けれど────。

