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eyes to me~ 私を見て
第23章 恋情にのたうつ獣

「落ち着け……っ」
嫉妬に苛まれて頭がパンクしそうになるのを、何とか止めようとする。
『剛さん……大好き……』
「美名……」
腕の中で正気と狂気の狭間で快感に酔いながら、涙を溜めた目で囁く美名を思い出す。
――そうだ……
俺は美名を愛してる。
他のどんな男が美名を欲しがろうと、渡さないーーそれでいい。
ここまで夢中になるとは予想外だった。
祐樹の母を女として愛して、もう二度と女に心を奪われる事はしないと思っていたの に、俺はほなみに出会ってしまい、いつの間にか惹かれていた。
だがほなみは祐樹の物だ。
気持ちをぶつけてみた事もあったが、ほなみの幸せを考えれば俺は身を引くしかない。
俺は愛する女とタイミングが合わない人間なのではないかと、半分悟ったようになっていた。
なのに、ほなみにそっくりな美名を見つけ、我慢出来ずに自分の物にしてしまった。
ミュージシャンとしてデビューさせるのを餌に手を出した様な物だ。
軽蔑されてもおかしくない俺に、美名は愛を返してくれる。
それがどんなに思いがけず嬉しくて幸せな事か……――
嫉妬に苛まれて頭がパンクしそうになるのを、何とか止めようとする。
『剛さん……大好き……』
「美名……」
腕の中で正気と狂気の狭間で快感に酔いながら、涙を溜めた目で囁く美名を思い出す。
――そうだ……
俺は美名を愛してる。
他のどんな男が美名を欲しがろうと、渡さないーーそれでいい。
ここまで夢中になるとは予想外だった。
祐樹の母を女として愛して、もう二度と女に心を奪われる事はしないと思っていたの に、俺はほなみに出会ってしまい、いつの間にか惹かれていた。
だがほなみは祐樹の物だ。
気持ちをぶつけてみた事もあったが、ほなみの幸せを考えれば俺は身を引くしかない。
俺は愛する女とタイミングが合わない人間なのではないかと、半分悟ったようになっていた。
なのに、ほなみにそっくりな美名を見つけ、我慢出来ずに自分の物にしてしまった。
ミュージシャンとしてデビューさせるのを餌に手を出した様な物だ。
軽蔑されてもおかしくない俺に、美名は愛を返してくれる。
それがどんなに思いがけず嬉しくて幸せな事か……――

