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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

志村が目の色を変えて飛んで来て堺を抱き起こす。
「んも~おドジも可愛くて魅力的だけど、気を付けないとねっ!これ以上お顔に傷を作ったら大変よ!」
「大丈夫かよ堺さん……」
真理が苦笑する。
「絆創膏要りますか?」
由清がソファから立つと、堺は頭を押さえて口をパクパクさせた。
「ん?何です?」
亮介が反応するが、堺は志村の腕からすり抜けて皆に話そうとした時にまた足を滑らせてすっ転ぶ。
「うわ――!またか」
真理と三広が堺を起こすと、堺が憔悴した顔でリビングのドアを指差す。
「え?開けろって?」
「ち、ちちちち……ははやみはんほ!ひなしゃんは!はへっへきやす!」
「えっ?」
皆が怪訝な顔をして聞き返すと、ペコが言った。
「堺ちゃんはね、マジで慌てると転ぶ上にお口が回らなくなっちゃうのよ」

