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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

ちょうどその頃、サプライズをしようと企んだ面々に三広や亮介も加わり、皆準備万端で二人の帰りを待っていた。
もう外は夕暮れで空が紅く染まり、ベッドタウンが空と同じ色に塗り替えられている。
「流石に八月も終りだし、日が短くなったわね~」
ペコが夕陽を眺めてしみじみと呟いた。
「この部屋からの夕陽、素晴らしいですね……」
堺はカメラマンの血が騒ぎ、ベランダに出てカメラを構える。すると、階下に車が停まり、綾波が美名を抱いて出てきた。
堺は慌てて小走りするが、案の定つまづきフローリングに頭から転げてしまう。
「うわ――っ」
「あらあら、またやっちゃったわね~」
派手な音がして皆ぎょっとして駆け寄るが、ペコだけは平然としていた。

