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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

「嵌めてみろよ。試すならいくらでもタダだろ?」
綾波に促され、恐る恐る左手の薬指に嵌めた。
「わあ……」
手を翳してみると目映い複雑な輝きが反射して美名の華奢な指の美しさを引き立てる。
「素敵ですよ」
店員の言葉に頷き、うっとりと石を見つめる美名を見て、綾波はきっぱり言った。
「この形で、ダイヤとペリドットで作ってもらえないか?
……それから、イニシャルを掘ってほしいんだが」
「かしこまりました……お客様のサイズは……七号ですね」
店員の言葉に美名は我に返る。
「つ、剛さんっ本気?」
「本気じゃまずいのか?」

