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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー



「お客様、お支払はどのように致しましょう」
「これで一括で頼む」

 綾波が、優雅な仕草でゴールドのカードを出すのを美名は唖然として見ていた。
 指輪に付いている小さな値札を慌てて確認すると、金額に仰天する。

「だ……大丈夫なんですか!こんな」
「お前なあ……買ってやると言ってるんだから素直にもらっとけ」
「でもでもでも」

 狼狽える美名の耳にそっと囁く。

「エンゲージなら、この位が丁度だろ?」
「――!」

 また真っ赤になり見つめると、綾波は瞳を甘い色で煌めかせた。

「そういう事でいいだろ?」
「い、いいだろって……いいだろって……ううう」

 美名はパニックになりかける。
 店員が書類を戻って来ると、綾波は澄ました顔でサラサラとペンを走らせ、店員と指輪の受け取りの日にち等やり取りをしている。
 その間に、美名の頭の中では色んな考えや映像が渦巻いていた。

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