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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

「そうか……そういう意味では、俺がお前の初めての男になるわけか」
"初めての男"
という言葉だけやけに大きく言った為、通行人達の視線が一瞬刺さる。
「ばっバカ!変な言い方しないで!」
「またバカ言うのかお前は」
「だって――っ」
綾波は美名を抱えたまま店の中へと入って行く。
「ちょ……ウソっ!降ろして――!」
手足をばたつかせる美名を抱いたまま平然と店のショーケースの中を真剣に見る綾波に、先程の女性店員が声をかけた。
「エンゲージリングをお探しですか?」
「えっ!?」
美名がすっ頓狂に叫ぶ。
「まあ、そんなところだ」
「はぁ――――っ!?」
事も無げに答える綾波に、もっと驚いて絶叫した。

