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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

若い女性店員がカウンターから戸惑いの表情で外の美名をチラチラと見ている。
綾波は、カウンターのガラスを長い指でトントン叩いていたが、ガンとして動かない美名を見て溜め息を付くと、店員に軽く頭を下げ、店の外へ出た。
美名の前に腕を組んで立ち、睨む様に見つめる。
「おい……そんなに俺から誕生日プレゼントをもらうのが嫌なのか」
美名はブンブン首を振る。
「違……っ嬉しいです!嬉しいけど」
「嬉しいならいいじゃないか」
「でっでも……まさか、こんなお店のジュエリーなんて……も、もらえませんよっ!」
美名は綾波の背の向こうの店を指差した。

