この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ガーディスト~君ヲ守ル~
第16章 《番外編》死んでもストーカーする男(後編)
そして次の日。
“女神”があっさりと容疑を認めたので、綾は釈放されることになった。警察署まで来て欲しいと言われ、祐司と圭吾が迎えに行く。
綾は2人の姿を見つけると、ホッと胸をなで下ろした。
「刑事さんに聞いたわ、あなたたちが捜査に協力してくれたって…」
「俺たちは何もしてません、鎌田さんがあなたを守るために俺たちに真実を教えてくれたんです」
祐司は綾にそう伝えた。
「鎌田さんにはひどいことを言ってしまったわ…本当のことがわかっていれば助けられたかもしれないのに…」
その時、こっちに向かって廊下を歩いてくる女と目が合った。
「!」
綾は言葉を失う。
その女は自分と全く同じ顔をしていたからだ。
祐司と圭吾もその姿を直視し固唾を飲んだ。
(“女神”だ…)
女神は手首に手錠をかけられていた。
背後には女性警察官がいる。
真っ青になって固まっている綾に、女神は無表情で近づいた。
「…どう? 似てるでしょ?」
そしてニヤァッと笑う。
「私ね…あなたにずぅ~と憧れてたのよ。あなたの写真を何枚も撮って、何度も整形手術したわ。あなたになることで、私は最高の人生を手に入れることができたの」
怯える綾を無視して、女神は更に話し続けた。
「だけど、ストーカー男のせいで私の幸せは狂ったわ。恋人の潤も…みんな、私は綾じゃないって言うのよ? だから殺してやったの。あなたもわかるでしょ?こんなに似てるんだもの、私は青木綾なのよ」
訳の分からないことを言った後、女神はクスクスと笑い出した。「歩け!」と女性警察官から背中を押され、女神は笑いながら綾のもとを去って行った。
「……」
青ざめた表情のまま、綾はその場に立ち尽くした。
「…行きましょう」
圭吾は目を細めながら、綾の震える肩にそっと手を置いた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


