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ガーディスト~君ヲ守ル~
第16章 《番外編》死んでもストーカーする男(後編)
それを見届けていると、外で車のドアが閉まる音がした。
圭吾たちはそっちの方に目を向ける。


「ああ、うさぎのお出ましだ」


圭吾はフッと笑った。


「うさぎ? 宇佐美じゃなくて?」

「彼が交通部にいた時に、子供たちにつけられたあだ名なんですよ」


プッと護が吹き出した。


「あの面でうさぎって」

「誰がうさぎだ」


振り返ると、強面の宇佐美がムスッとしながら部屋の中に入ってきた。


「ここで何をしている? 捜査の邪魔はすんなって言っただろうが」

「邪魔はしてませんよ、鎌田と話をしていただけです」


圭吾は微笑した。


「また鎌田の幽霊か…」


宇佐美の顔がひきつる。


「鎌田を殺した犯人、聞きたいですか?」


宇佐美のこめかみがピクッと動く。


「ヒントはそこの引き出しの中です」


圭吾が人差し指で引き出しを差すと、宇佐美はチッと舌打ちをした。


「ボディーガードがでしゃばんじゃねぇ」


フンと鼻を鳴らし、宇佐美は引き出しを開けるとノートを手に取りパラパラとめくる。
あるページに目を止めると、すぐにノートを閉じた。


「まさか今から確認しに行こうなんて思ってねぇだろうな?」

「しませんよ、あとは警察に任せます」


そう言って圭吾たちは部屋を後にした。
不機嫌な宇佐美を一人残して…。


「なぁ、圭吾と宇佐美刑事ってどんな関係なんだ?」


車に乗り込みながら護が言った。


「同期だったんですよ」

「それだけか?」

「…ああ、まぁ彼もまたSPを目指していた仲間だったんですけどね、一人で突っ走る傾向があってSPにはなれなかったんですよ」

「だからあんなにライバル視してんのか?」

「…どうでしょうね、俺がSPを辞めたことが気に食わないのかもしれません」


圭吾の表情から笑みが消えた。


圭吾がSPを辞めた理由、それは長年付き合っている護でさえもわからない。口を閉ざす圭吾の隣で、護はそれ以上話を聞くことが出来なかった。


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