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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
テーブルの位置が変えられ、大きなキャンドルタワーと銀色のドームカバーに囲われたもの、ドリンクホルダーに入った2本の飲み物、食器などが手際よく並べられていく。

「お飲み物は白のシャンパンとストロベリーのソーダでお間違いないでしょうか?」

「あぁ、それで大丈夫です。」

「ではこちらでご用意できました。
限定10台のブッシュドノエル、シェフが素材選びからはじめ丹念に仕上げた逸品です。
どうぞ御賞味くださいませ。」

「ブッシュドノエルってどういう意味だ?」

「ノエルは聖夜、ブッシュは切り株、切り株に模したケーキを聖夜に食べる風習があったようです。」


「あの…ケーキに立てる蝋燭などありますか?」

「ご用意ありますがいかほど…」

「5本でお願いします。」

「かしこまりました。」

ハルトが用意したケーキだけど聖夜でなくハルトの誕生日を祝いたい。

ボーイがワゴンから取り出してテーブルに置く。

「お飲み物を注いだりケーキをお取り分けまで致しますがいかがなさいますか?」

「ありがとう。でも自分たちでするよ。」

「かしこまりました。もし何かございましたら、フロントまでお申し付けください。」
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