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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬

「あの、ツリーのライトは暗さとかで自動点灯するのですか?」
「いえ、そのような機能はございません。では失礼します。」
ボーイが出ていったあとハルトの顔を見る。平然としているが、ライトのスイッチを入れるのはハルトしかいない。
「あっ…
出かけるときの忘れ物って…」
「そうだよ。ルリを驚かせようと思ってね。
さあ、食べようよケーキ。
その前にこの箱俺が開けていい?」
フロントから持ってきた箱だ。
「どうぞ」
アタシ達は席についた。
箱から取り出されたのは、昼に作った海辺のキャンドルだった。
ハルトが明かりを灯す。
「ケーキにも蝋燭立ててくださいね。」
銀色のドームカバーを開けると沢山のフルーツに囲まれたブッシュドノエルが現れる。
チョコレートでコーティングされた上から粉雪がかかっている。
「素敵ですね。」
「なんで5本なの?」
「ハルトが25歳になったから…」
「ああ、」
ケーキにも明かりが灯る。
「電気…」
ハルトがリモコンを持ってきて部屋が暗くなる。
キャンドルタワーと海のキャンドルライトでゆらゆらと灯された空間、ツリーの灯り。
静かな灯りの中でケーキを囲んでハルトと向かい合う。
「いえ、そのような機能はございません。では失礼します。」
ボーイが出ていったあとハルトの顔を見る。平然としているが、ライトのスイッチを入れるのはハルトしかいない。
「あっ…
出かけるときの忘れ物って…」
「そうだよ。ルリを驚かせようと思ってね。
さあ、食べようよケーキ。
その前にこの箱俺が開けていい?」
フロントから持ってきた箱だ。
「どうぞ」
アタシ達は席についた。
箱から取り出されたのは、昼に作った海辺のキャンドルだった。
ハルトが明かりを灯す。
「ケーキにも蝋燭立ててくださいね。」
銀色のドームカバーを開けると沢山のフルーツに囲まれたブッシュドノエルが現れる。
チョコレートでコーティングされた上から粉雪がかかっている。
「素敵ですね。」
「なんで5本なの?」
「ハルトが25歳になったから…」
「ああ、」
ケーキにも明かりが灯る。
「電気…」
ハルトがリモコンを持ってきて部屋が暗くなる。
キャンドルタワーと海のキャンドルライトでゆらゆらと灯された空間、ツリーの灯り。
静かな灯りの中でケーキを囲んでハルトと向かい合う。

