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sunset~君の光になりたい
第82章 sunset~君の光になりたい
「そんな所で突っ立ってないで、はよ入りな」
リビングの奥から聞こえる声に千波はわれにかえり、慌ててパンプスを脱ぐと、そろそろとした足取りで木目の廊下を歩く。駅前の新築のマンションの内部はまだ生活感が出ていない。リビングに通じる廊下の右手には広いウオークインクローゼットがあるが、ほどいていない段ボール箱がいくつか積み上げられていた。
左側のドアが少し空いていて、キングサイズのベッドが見えると、千波の頬が火を灯されたように赤くなった。
急に恥ずかしくなり思わず立ち止まってしまうが、いつの間にか黒のスエットに着替えたヒロがやって来て千波の腕を引っ張った。
「何しとるん……こっちおいで」
「……っ」
戸惑いとうれしさで、千波の口元が少し緩んだ。

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