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sunset~君の光になりたい
第80章 REUNION
「里沙さん……どうかっ……里沙さんが気合いを入れてくれないと僕は」
「ひいっ…ちょ……くすぐった……っ」
武彦は顔を里沙の胸に埋めて頬ずりして尚も「バシイッと」を要求する。
里沙は側を通りすぎる客の好奇の目に対して営業スマイルで「何も問題はありません」とでも言いたげに返し、武彦の耳を思いきり引っ張った。
武彦は身体を震わせて、小さく呟く。
「うほっ……いいですね……ですが……もっと強めに――」
「ちょっと……あんた……まさかそう言う趣味に目覚めたとか?」
――まずい、今まで殴ったり蹴飛ばしたり色々したけれど、やりすぎたかしら――と里沙が思ったとき、武彦は顔を上げた。
「明後日のthunderの武道館……僕は武者震い半端ないです」
「……そ……そうよね……うん」
里沙は彼のお洒落に染められた緑の髪を撫でた。
thunderは今や飛ぶ鳥を落とす勢いで売れていた。沢山のイベントやロックフェスからオファーが殺到して、出場すればthunderを見たさに客が押し寄せて入場規制になった。初めての武道館のチケットは五分で完売し、次はもっと大きな会場で――という話も持ち上がっている。

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