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sunset~君の光になりたい
第80章 REUNION
「随分と伸びてますね……毛先も少し傷んでるようなので、背中の真ん中位までカットさせて頂いても宜しいでしょうか?」
中川は、先程の様子が嘘のように、堂々と鏡の中の千波の目を見詰めてハキハキ話す。
美容師としての確かな腕前と経験が彼に自信を持たせているのだろう。
――私も自信を持ちたい。ヒロさんの隣に並んで恥ずかしくないように……
頷く千波に彼は微笑む。
「お手入れも楽なレイヤードなんかいいですね。今流行ですし。
ワンカールの内巻きにすると凄く可愛くなりますよ……」
「はい……可愛く……して下さい」
『千波……なんや、すっげ――可愛いじゃん』
ヒロの笑顔が過り、千波の頬が鮮やかに染まる。
中川はクスリと笑うと、千波の髪をとかし始めた。
「彼氏さんとか?」
「……え」
「今からデートですか?凄く生き生きした顔をされてますから」
「久し振りに……会えるんです」
「ほう……それは楽しみですね」
――楽しみ、という言葉を聞いて、何処かしら緊張をおぼえてえいた千波の胸の中が、ストンと軽くなった気がした。
そうだ、楽しみにしていいんだ……
ヒロさんと会えるのを……
怖がらなくて……いいんだ――
小気味よいハサミの音と共に床に落ちていく髪を眺め、千波はヒロを思って瞼を閉じた。

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